「コロナうつ」を予防する10のポイント 

新型コロナウイルス(新型コロナ)感染の感染者数が再び増加しております。酷暑の中、熱中症予防をしながらコロナ対策をするのは大変ですが、状況に応じてマスクを取り、こまめに水分をとりながら、ご自愛くださいますようお願い申し上げます。

「コロナうつ」という言葉が生まれるほど、新型コロナは心に大きな影響を及ぼしています。コロナ感染自体の不安や感染予防のストレス、リモートワーク、休業や失職、経済面、人間関係、等の変化による社会的ストレスなどの複合的なストレスにより、精神面の不調を感じておられる方も多いと思います。気持ちが落ち込む、不安なことばかり考える、何に対しても楽しめない、意欲が出ない、集中できない、考えがまとまらない、食欲または過食、不眠または過眠、疲れやすい、ニュース報道に過敏になる、等のうち3,4項目以上が続くようであれば、注意が必要です。

今回は、「コロナうつ」を予防し、こころの健康を保つための10のポイントを分かち合わせていただきます。

① 適度な情報制限
情報過多は過剰な不安をかきたてます。適切な情報を得た後は、必要以上にニュース報道を見聞きすることは控えましょう。

② 生活リズムを整える
睡眠時間、食事をとる時間、活動量など、規則正しいバランスの良い生活リズムを心がけましょう。

③ 栄養のバランスをとる
脳の栄養不足はメンタル不調につながります。また、筋肉量が落ちると体の保水量がへり熱中症のリスクにつながるため、筋肉を維持、強化するために良質のタンパク質をとることも心がけましょう。

④ 人とのつながりを保つ
メール、SNSだけでなく、電話やビデオ通話、対策に気をつけながら会うといったリアルタイムのコミュニケーションをとるようにしましょう。

⑤ 感謝は妙薬
感謝の気持ちで幸福度が25%アップしたとする調査結果があるように、感謝は妙薬です。感謝の種は日常にあふれるほどあります。呼吸ができる、温かいお風呂にはいれる等、当たり前のことに感謝していくと、多くの恵みに囲まれていることが実感されます。

⑥ 問題の解決を図る
現実的に対処すべき問題には解決策を講じましょう。

⑦ 気晴らしをする
運動、レクリエーション、映画や音楽鑑賞等、自分の好きなことで気分転換しましょう

⑧ ネガティブを認める
世の中には、海の満ち引き、太陽の運行等、私たちで変えることのできないものがあります。災害もその一つ。ネガティブに感じることであっても、犯人捜しや善悪で判断しようとせず、それを事実として、ただ認めるにとどめましょう。

⑨ 気持ちの切り替え
ストレスの受け止め方次第で気分が変わります。もしストレスを感じておられるなら、今の受け止め方以外の受け止め方がないか想像してみましょう。別の受け止め方もあると気づけば、気持ちは楽になるものです。

⑩ 相談
困り果てている、なかなか打開策が見いだせない時には、少し勇気を出して、ご家族、ご友人、また、各種専門家に相談や助けを求めてみましょう。

これらのことを意識しながら、「コロナうつ」を予防してまいりましょう